太陽光発電は、ソーラーパネルを設置する向きや角度によって、発電量に差が生じます。
それでは、発電効率を最も良くするには、どのような向きと角度でパネルを設置すれば良いのでしょうか?
ソーラーパネルの向きと発電量の関係
太陽光発電は、太陽の光によって発電が行われるため、日射量が発電量に大きく関係します。
よって、太陽の光がよく当たる南側が、発電量が最も多くなり、ソーラーパネルを取り付けるのに適した方角となります。
ただし、南以外の方角はパネルの設置に適さないのかといえば、そうではありません。
南東や南西など真南から±45度以内であれば、約5%発電量が少なくなるだけなので、パネルを設置するのに適していると言えるでしょう。
西向きや東向きなど真南から±90度となると、発電量は約15%ダウンします。
真南からの角度差が同じであっても、西と東では東側の方が発電量は多くなります。
これは、ソーラーパネルが高温に弱いという特性を持っており、午後になると日の当たる西側は東側に比べて発電効率が落ちるためです。
また、北側や北西・北東の向きは、南に比べて30%以上、発電量が低下すると言われています。
ソーラーパネルの代金や設置料金は、南や南東・南西と変わりませんし、北面に設置すると、ご近所に光害トラブルを引き起こす可能性も出てくるので、パネルを設置する方角としてあまりお勧めはできません。
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ソーラーパネルの設置角度についても考えてみよう
次にソーラーパネルを設置する屋根の勾配は、発電量にどのように関係してくるかを考えてみましょう。
一般的に、年間の発電量が最も大きくするには、南向きで、傾斜角度は30度が理想的とされています。
しかし、これはあくまでも日本全国の平均を取った値であり、最適な傾斜角度は場所によって変わってくるため、それぞれの地域の緯度に合わせた傾斜角度にパネルを設置するのが良いでしょう。
ちなみに、日本全国で見てみると、北に位置する地域は傾斜を大きく、南はその逆で小さく、東京や大阪はその中間にすると発電量が多くなるようです。
年間を通して最も発電量が大きくなる条件は、真南の方位で約30度の傾斜角度のときと言えます。
ソーラーパネルの向きと角度が発電量に与える影響についてお分かりいただけましたでしょうか。
せっかく太陽光発電を導入するなら、できるだけ効率良く発電していきたいですね。そのためにも、事前に向きや角度について、しっかり調べておくようにしましょう。