太陽光発電は、過積載が常識?売電収益アップが期待できる。
様々なメリットが得られる太陽光発電ですが、年々、電力会社による買取単価が低下しています。
そのような状況の中、注目を浴びているのが過積載という方法です。
買取単価が下がっても今まで以上の利益を得られる仕組みのようですが、一体どのようなものなのでしょうか。
太陽光発電の過積載とは
地球温暖化問題や東日本大震災により、国内でも太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーへの注目が高まっています。
しかし、太陽光発電の売電単価は、近年、低下傾向にあり、平成28年度の産業用太陽光発電の買取価格は1kWhあたり24円+税に抑えられました。
このような中で、俄然注目を浴びているのが「過積載」です。
過積載とは、パワコンの定格容量を超えるパネル枚数を設置する方法です。太陽光発電による発電量は、設置するパネルの枚数に比例するため、過積載をすることで発電量を増やすことができます。
過積載を上手に利用すれば、売電単価が下がったとしても従来と遜色ない売電収入を得ることができるのです。
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太陽光発電の課題と過積載によるメリット
1.売電収入のアップ
太陽光発電では、太陽の出ていない朝や夕方の時間帯や曇りの日に発電量が低下することが課題となっていました。
しかし、過積載をすると発電量が増えるため、日照量が少ない時でも安定して発電量を稼ぐことができるのです。
2.初期費用を抑えられる
過積載によるメリットは売電収入のアップだけではありません。限られたパワコン台数で発電量の増加が見込めるため、従来の方法と比較すると、パネル枚数を増やしてもパワコンは同じ台数で済みます。
また、連系負担金も減らすことができる可能性が高く(設置場所や条件によります)、パネルが増える分の費用はかかりますがトータルで見ると結果として初期費用を抑えられるケースが多いようです。
3.野立て太陽光 (低圧連系)で売電収益アップ
太陽光発電で売電を行うには、その設備の発電出力などの仕様を経済産業省に認定してもらう必要があります。
これを「設備認定」といいます。
設備認定の発電出力は、1台のパワコンに接続されているパネル合計出力とパワコンの定格出力のうち、小さい方の値を基準とし、全てのパワコンで同様の計算をして出た値の合計値をその発電所の発電出力とみなします。
この設備認定の発電出力が50kW以上を「高圧連系」、50kW未満を「低圧連系」と言い、高圧連系だと様々なルールがあるために発電設備の建設や保守・運用に多くの費用がかかります。
そのため、設備認定の発電出力が50kW未満になる条件でなるべく多くのパネルを設置すると費用対効果が大きくなるのです。
このような理由から、個人の投資目的で太陽光発電を設置する場合には50kW未満の低圧連系で設備を設置するのが主流なのです。
低圧連系でも過積載設置にすることでパネルの最大出力を50kW以上にすることが可能なため、低圧連系という制限の中で実質50kW以上の設備にして売電収入をアップさせることができ、利益の拡大が見込めるのです。
4.過積載の増設で売電収益アップ
新規のシステム設置だけでなく、パネルを増設する場合にも過積載は大きなメリットがあります。
通常、増設する際にはパワコン台数を増やしてパネルの枚数を増やしますが、過積載の場合は現状のパワコン台数のままパネル枚数を増やして発電容量を増やすことができるのです。
そのため、パワコンを増やす費用がかからなくなるほか、設備認定のシステム容量が変わらないので売電単価が変わらす、高い売電単価を維持したままで発電量を増やすことができるのです。
過積載は、特に野立て太陽光など、広い土地に太陽光発電システムを設置する場合にメリットは大きくなると言えるでしょう。
最近では住宅用でもメーカー公認で過積載ができるようになり、1台のパワコンで費用を抑えてこれまで以上の発電量が見込めるようになってきているのです。
また、すでに太陽光発電システムを設置済みの住宅でも、カーポートなどで増設する際に過積載をうまく利用して売電収益のアップを実現させている方も増えています。
過積載のメーカー保証はどうなっているの?
過積載は、メーカーが推奨するパワコンの定格出力を超えるパネルを設置するため、保証が付かない場合もあります。
一般的にパワコンの容量の1.3倍程度のパネル出力なら保証が付くケースが多いようですが、具体的な数値を出しているメーカーは少なくなっています。
しかし、保証の付いているメーカーもありますので、過積載をご検討の方はお気軽にエコ発電本舗までお問い合わせください。
◆ 太陽光パネルの価格と性能を比較
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