スマートスターLの「停電時の充電と放電」
スマートスターLの解説は動画でもご確認いただけます。
停電時は充電電力や放電電力量に制限があり注意が必要です。
スマートスターLの停電時の動作
スマートスターLは「停電時の充電と放電」に注意が必要です。
《停電時の充電》
停電時は太陽光発電システムの発電電力を家庭内に供給し、余剰発電電力をスマートスターLに充電します。
「充電電力 = 太陽光発電システムの発電量 – 消費電力」
その際、充電電力が3kWを超えると、太陽光発電システムのパワーコンディショナが一旦停止します。
《停電時の放電》
停電時は太陽光発電システムの発電電力を家庭内に供給し、足りない電力は蓄電池の放電電力でまかないます。
「放電電力 = 消費電力 – 太陽光発電システムの発電量」
その際、足りない電力量が3kWを超えると、スマートスターLの電源がオフになります。連動して太陽光発電システムのパワーコンディショナも停止し、家庭内は停電状態となります。
スマートスターLの停電時の動作(正常時)
まずは、スマートスターLの停電時の「正常時の充電」と「正常時の放電」の動作事例を解説いたします。
《停電時の充電(正常時)》
・太陽光発電システムの発電電力:5kW
・消費電力:3kW
・3kWの消費電力に対して、発電電力を供給。
・余剰発電電力の2kWをスマートスターLに充電。
《停電時の放電(正常時)》
・太陽光発電システムの発電電力:5kW
・消費電力:7kW
・7kWの消費電力に対して、まずは発電電力を供給。
・不足分の2kWをスマートスターLから放電して供給。
スマートスターLの停電時の動作(要注意)
《停電時の充電(要注意)》
・太陽光発電システムの発電電力:5kW
・消費電力:1kW
5kWの発電電力に対して、消費電力が1kWなので、スマートスターLへの充電電力が4kWになります。
スマートスターLの充電電力は3kWが上限なので、太陽光発電システムのパワーコンディショナを停止させます。
パワーコンディショナが停止すると、太陽光発電システムの発電電力を供給できないので、スマートスターLの放電電力で負荷を救済します。
《停電時の放電(要注意)》
・太陽光発電システムの発電電力:5kW
・消費電力:9kW
5kWの発電電力に対して、消費電力が9kWなので、不足分の電力が4kWになります。
スマートスターLの放電電力は3kWが上限なので、スマートスターLの電源がオフになります。
スマートスターLの電源がオフになると、太陽光発電システムのパワーコンディショナも停止し、「発電電力」も「放電電力」もご利用いただけません。
スマートスターLの停電時の動作(対策)
停電時にスマートスターLを正常に利用するためには、停電時に使用する消費電力をコントロールする必要があります。
以下に、消費電力の下限値と上限値を解説します。
《停電時の充電(対策)》
・太陽光発電システムの発電電力:5kW
太陽光発電システムの発電電力が5kWで消費電力が2kWの場合、スマートスターLへの充電電力が3kWとなり、消費電力が2kWを下回ると充電電力の許容量をオーバーしてしまうので、消費電力は2kWが下限となります。
《停電時の放電(対策)》
・太陽光発電システムの発電電力:0kW
雨の日や朝夕など、太陽光発電システムがほとんど発電しない場合も想定した備えが必要です。
スマートスターLの放電電力の上限が3kWなので、使用する負荷は3kW未満に設定する必要があります。
スマートスターLの停電時の対策(まとめ)
上記のように、停電時の消費電力は「2kW~3kW程度」に制限する必要あります。
対策としては、停電時に使用する家電製品を予め決めておいた方が確実だと思います。
モニターで使用量をチェックしながら、ご利用いただく家電製品を調整しましょう。