太陽光発電システムの設置において最後まできちんと確認しないと、不具合が発生しているということに気づかないまま年月が経ってしまうことがあります。太陽光発電は使用する機器が多く接続方法に複雑なため、どこかに不具合が発生してしまうことも不思議ではありません。
まず、使用する機器は工業製品なのですべて完璧にすることはできません。移動中の振動などに影響を受けて機器自体に不具合が生じてしまうケースがあります。
次に接続方法についても、メーカー側と施工業者側で技術の伝達がしっかり行われていない場合もあります。間に入る業者が多くなるほど接続不良が起こりやすく、本来のパフォーマンスが発揮できない可能性が高くなるので注意が必要です。
そして、ソーラーパネルは屋根の上に直接設置するものなので、住宅に大きな負担をかける設置方法がとられることや雨漏りの原因となることもあります。後付けでの設置はそれほど簡単なことではないのです。
このように施工の際に起こりうるトラブルはいくつもあります。確実に機能し住宅にも問題がない設置ができているか、最後まで確認せずに安心するのは不用心です。このようなトラブルは誰が悪いというものではなく複合的に絡み合って起こるので、トラブルの発生が防げないこともあります。施工後の状態などをきちんと確認して、不具合や不安点が見られたらすぐに業者に連絡しましょう。きちんと最後まで対応してもらえれば。その後は長きにわたって太陽光発電が活躍してくれます。
リスクが常にあるということを念頭に置いて、不具合が発生しても落ち着いて対応するように心がけると良いです。