ソーラーフロンティアの発電量の秘密について。太陽光発電に使われている技術のことを、正確に理解している人はそれほど多くないと思います。最新技術が使われていると言っても、どのようにすごいのかわからない人が多いのではないでしょうか?
今回紹介するのは、太陽電池を構成するソーラーパネルの技術革新です。
ソーラーパネルは、パネル内の電子が太陽の光を受けて移動することにより、電気を発生させています。その電気を取り出して家庭で使用できるように変換する装置をパワーコンディショナーと呼びます。発電効率を上げるためには、パネル事態を改善させるかパワーコンディショナーの変換効率を上げる必要があります。
最近では、パネルに対する技術の向上が目覚ましく、新しい素材にも果敢にチャレンジしているようです。
太陽電池に使う素材ではシリコンに勝るものはないと思われてきて、いろいろなシリコンが開発されています。しかし、ここ最近ではシリコンから脱却する動きが見られ、新たな素材である「CIS」に注目が集まっています。
CISとは銅(Copper)とインジウム(Indium)、セレン(Selenium)という3つを主要元素に構成されている化合物です。CISはこれまでのシリコン系の素材の弱点であった製造コストの高さ、影の影響の大きさ、温度上昇による変換効率の低下をことごとくクリアしています。シリコン系に劣る最大変換効率も、技術開発によってほとんど差がないところまで来ていると言われています。
このまま開発が進めば、近い将来太陽光発電のパネル素材にはCISが常識と言われる時代が来るのかもしれません。