最近はカーポートに太陽光発電を設置する家庭も増えているようです。
カーポートはそのままではただ車を雨風から守るものでしかありませんが、そこに太陽光発電を設置することで、より多くの発電ができるというメリットがあります。しかし、家庭の電力を補うのに、カーポートだけで充分な発電量を得られることはそれほど多くありません。太陽光発電は大規模になるほど発電効果が大きく、小規模の場合は費用対効果があまり高くないのです。実は、カーポートへの太陽光発電の設置は、単なる発電量の増加以外のメリットを狙って設置されています。
そのメリットとは、固定価格買取制度の基準を満たすことによる、買い取り保証期間の延長です。
政府が定めた固定価格買取制度では、出力10kW以上の太陽光発電システムを設置した場合に20年間の電力買い取りが保証されます。しかし、出力10kW未満の場合には、買い取り保証期間が10年で終わってしまいます。少しの差で10年間の保証が受けられないというのでは泣くに泣けません。住宅の屋根にプラスしてカーポートへのソーラーパネル設置でその基準を満たせるのであれば、多少費用がかかってもそちらの方がお得なのです。
ただ、基準を満たせるからといって、カーポートに必ず設置すればいいというものでもありません。カーポートは住宅の屋根より低い位置にあるので、カーポートの屋根が陰で隠れてしまうことが多いのです。発電効率の悪い場所に設置すると、余計にお金がかかっただけということにもなりかねません。自宅のカーポートが発電に適した場所なのかどうかよく考えてから設置するようと良いです。