太陽光発電の中でもシリコンを使用しない太陽光発電システムの代表的なものがCIS電池で、導入コストを抑えることができ発電性能にも優れていると投資効率面で注目を集めています。
CIS太陽電池とは、主成分に銅(CU)、インジウム(In)、セレン(Se)を使用したもので3つの頭文字をとりそう呼ばれています。製造プロセスがシンプルであることに加えてカドミウムや鉛を使用しないため環境負荷が小さいメリットがあります。
結晶シリコン系太陽電池に比べて光に対する感度が高いので部分的な影の影響による温度変化も少なく安定した発電を続けます。
今までの結晶シリコン系太陽モジュールではモジュールの中に発電しないセルがあるとモジュール全体の出力が絶たれていました。
また太陽光に当たると変換効率が上がるという光照射効果という特性があります。一般の太陽電池と異なりパネルに太陽光が当たって温度が上昇しても発電出力が落ちにくいのも利点です。
不安定な日本の気候の下でも年間を通して太陽光発電システムの発電量が多くなります。開発された当初は、シリコン系と比較した際に変換効率が出ていないと言われていましたが、技術の進歩により現在ではシリコン系とそん色ない性能となってきました。
ソーラーパネルは熱に弱い特性を持つのですが、CIS太陽電池は結晶シリコン系太陽電池と比べて温度変化に強いという特長があるので、サウジアラビアやタイといった気温が高い国でも採用につながっています。
CIS電池の太陽光発電
投稿日:2011年09月13日
- カテゴリー :
- ソーラーフロンティア
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