太陽電池は光のエネルギーを電気のエネルギーへと変換します。この時の光を電気に変換できる割合を変換効率と言います。
一般的な太陽光発電システムの太陽電池の場合、変換効率は約13%代です。
しかし、HIT太陽電池モジュールでは18.2%となり世界最高水準の変換効率となります。
そのため、屋根の面積が小さくても発電量を確保しやすくなります。複雑な屋根の形状に悩む人たちにも太陽光発電の設置が検討しやすくなります。
一般的なシリコン太陽電池はn型半導体とp型半導体の二重構造でふたつのシリコン層の間に欠陥領域があるため発生した電気をロスしていました。
n型半導体の上下に不純物のないアモルファスシリコン層を挟み込んだハイブリッド構造で、きれいな界面になることで電子が消失しにくくなり結果、発電のロスを減らすことに成功したのです。
またHITセルでは太陽電池セルの表面を規則正しいピラミッド構造で成形したことで太陽からの光をより効果的に吸収して光の反射を抑えます。
シリコンの結晶を使った一般的な太陽電池では気温が高い夏に発電能力が大きく低下していました。
しかしHIT太陽電池は温度特性に優れているため気温の高い夏でも発電量に影響を受けにくいのです。年間トータルでの発電量が多くなります。望んでいる発電をしてくれる大きなメリットがあるのですが、シリコンを使用していることと、ハイブリッドの製造工程上費用がかかるため、初期導入費用も高めになります。
HIT太陽電池の太陽光発電
投稿日:2011年09月05日
- カテゴリー :
- パナソニック
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