「産業用と住宅用の太陽光発電の違い」について、
多数ご質問を頂いておりますので、まとめてご回答致します。
まずはそれぞれのセクションごとに違いを確認してみよう。
★太陽電池モジュールの違い
住宅用太陽電池は「住宅の屋根に載せる」ということで設置方法、
使用環境はほぼ同じなのに対し、産業用の場合には「ビルの屋上
に載せるので風が強い」「沿岸地域に載せるので塩害対応が必要」
など設置方法、使用環境が変わります。
★パワーコンディショナーの違い 住宅用太陽光発電用パワーコンディショナは通常2kW~5kW用です。
10kW以上の産業用太陽光発電の場合には10kWのパワーコンディショナ
を使用するのが一般的です。
50kWシステムであれば、10kWのパワーコンディショナを5台連結させます。
★設置架台
住宅用太陽光発電の架台は住宅の屋根材に合わせ、予め様々なパターンで
キット化されていますが、10kW以上の産業用太陽光発電の場合、屋根に取り
付けるというケースは少なく、折板屋根、陸屋根等への設置となりますので、
架台は全て特注品となってしまいます。
★補助金
10kW未満までの住宅用太陽光発電システムは国、地方自治体等の補助金対象と
なります。10kW以上のシステムについてはこれらの補助金は使う事が出来ません。
一方、電力の買取方法は住宅用太陽光発電が余剰電力買取で10年固定なのに対し、
10kW以上の産業用太陽光発電システムは全量買取で20年間固定となっています。
買取価格だけで考えると、産業用が住宅用と同額の42円になったので、産業用が
住宅用と同じになったと思われるかもしれないが、そうではなく圧倒的に産業用
が有利になったのです。
どういうことか?
産業用は住宅用と1kWあたりの買取価格は同額になったが、産業用はなんといっても
「余剰買取制度」ではなく「全量買取制度」である。
住宅用は、余剰買取制度であるため家庭内で多く消費してしまったらあまり売電
できないので、売電収入が少なくなります。
しかしながら、工場などの屋根にとりつけた場合、発電した電力はすべて1kWあたり
42円で売電できる一方、自分で使用する電力は1kWあたり10円程度の安価で使用できる。
更に、産業用にが住宅用より有利な点は売電期間。10kW以上の太陽光発電システムの
場合20年間固定価格で売電できるのです。
現在、太陽光発電システムは劇的な価格競争に巻き込まれており、販売価格は劇的に
安くなっています。エコ発電本舗も市場の価格に負けないように価格を設定させて頂いており
ます。
要は、買取価格(投資収益)は以前と変わらないのに、設置費用(投資費用)は圧倒的に
安くなっているのです。今購入すればおそらく7年ほどで全費用を回収できるのでは
ないでしょうか?
固定買取制度の20年間で考えると、初期費用を7年で回収し、あとの13年間は売電の
利益だけを獲得できるのです。
これでは、住宅用が不利なように見えるので、住宅用の買取制度も一旦は見直され
ました。
しかし、余剰電力買取制度を全量買取制度に変更すると、設置されている全ての住宅
で、工事が必要となるため難しいと判断されたようです。
もう一つの理由としては、全量買取制度にすると「節電意識がなくなる」ということです。
余剰電力買取制度であれば、余剰分しか売電できないので自ずと、節電するように
なります。
全量買取制度にすると、使用電力と無関係になるので節電意識が働きにくいのです。
エコ発電本舗でも、10kW以上の設置をご検討のお客様には、スケールメリットを最大限
考慮し、最安価格でご提案致しますのでご参考にしてください。
▶ 産業用太陽光発電システムの開設
今まで産業用太陽光発電がさほど注目されていなかった理由とては、
★売電単価が24円だったので、経済的なメリットが少なく投資回収に時間がかかった。
★産業用の買電価格は、一般住宅と比べ安価なのでわざわざ発電コストが高い太陽光発電を
採用する必要性がなかった。
などがあげられます。
産業用太陽光発電システムを設置するあめには、どのくらいの広さが必要なのか?
・10kWのシステムの場合、100㎡
・50kWのシステムの場合、500㎡
・100kWのシステムの場合、1000㎡
これくらいの面積が目安になります。
今後、買取価格や全量買取制度の期間の見直しは必ず行われますので、
設置をご検討されているお客様は、今の条件が変更になる前に設置されることを
お勧め致します。