「太陽光は何キロのせるべきなのか?」と悩む人も多いかもしれません。太陽光の容量は設備の性能だけでなく収益にも影響を与える大事な要素です。
この記事では、初期費用や屋根のサイズ、家庭の電力消費量など太陽光発電における容量選びのポイントを解説します。太陽光発電の容量に対する考え方を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
▶ 太陽光発電の価格と商品比較
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
---|---|---|
ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 |
---|---|
太陽光発電の容量と初期費用のバランス
太陽光発電の費用は容量に比例する
太陽光発電の費用は、基本的にはパネルの枚数、つまり設備容量に比例します。パネルの枚数が多くなるほど、システムの容量が大きくなるほど、初期費用も増えていく仕組みです。
資源エネルギー庁の調査によると、太陽光発電の費用相場は、2023年度設置で1kWあたり28.8万円となっています。容量の増加に比例して費用が高くなるのは、それだけ多くのソーラーパネルやパワーコンディショナー、架台、その他の設備が必要となるためです。
パネルに関しては、枚数だけでなく、より高効率のパネルを導入する場合にも費用が上がります。同様にパワーコンディショナーにおいても、数量だけでなく性能の良し悪しが費用を左右します。加えて、容量が大きくなるとシステムの規模も大きくなるため、それに伴って設置費用が増えるのが一般的です。
このように、太陽光発電は容量が大きくなればなるほど求められる機器や設備の規模も大きくなっていき、容量に比例する形で費用が増えていきます。
一般家庭は3~5kWが多い
一般家庭が導入する太陽光発電設備の容量はおおよそ3〜5kWです。相場で試算してみると、3kWで86.4万円、5kWで144万円となります。この範囲にニーズが集まる理由には複数の要因があります。
一つは電力消費量です。3kW〜5kWという容量は、一般家庭の電力消費量を十分にカバーし、かつ余った電力を売電して収入を得ることもできます。初期投資費用と発電量のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れています。
実際に家庭で電気を1日でどれくらい使っているかを調べてみれば、大体この3kW〜5kWでカバーできることが分かるでしょう。後述しますが、3kW〜5kWは一般家庭の屋根面積にもぴったりで丁度良いサイズです。
ちなみに、太陽光発電の導入では国や自治体の補助金制度を活用できます。これを活用することで初期費用を抑え、さらなるコストパフォーマンス向上が可能です。
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
---|---|---|
ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 |
---|---|
太陽光発電の容量と屋根のバランス
ソーラーパネル1枚の面積
一般家庭の屋根面積はオフィスや工場と比べてさほど大きくはありません。太陽光の容量を増やしたくても、屋根面積の関係で希望のキロ数をのせられないこともあります。そのため事前に屋根面積を確認し、容量とのバランスを考慮することが大切です。
容量と屋根面積とのバランスを考える際、ポイントになるのはソーラーパネルのサイズです。一般的なものは縦1.5m、横1m前後となっています。パネル1枚で1.5平方メートルになる計算です。ここでパネル1枚あたりの出力を300Wとすると、4.5kWにするためにはパネルが15枚必要で、大きさは22.5平方メートル(例:縦4.5m、横5m)になります。屋根面積も最低22.5平方メートル以上は必要だということです。
また、屋根の形状によって条件が異なることも覚えておきましょう。例えば、陸屋根、片流れ屋根、切妻屋根などは面積を取りやすいですが、寄棟屋根、方形屋根などは面積が限られてしまう可能性があります。形状をふまえた上で設置に必要な屋根面積を確認することが必要です。
ソーラーパネル1枚の重量
太陽光の容量を考えるときは、屋根の面積だけでなく「重量」も考慮する必要があります。パネルの重さは屋根の安全性に関係する非常に重要な要素です。屋根の耐荷重性に対してパネルが重すぎると、屋根にダメージを与える可能性があります。
一般的な太陽光パネル1枚あたりの重さは20kgです。15枚(4.5kW程度)だと300kgになります。この場合、300kgのパネルをのせても支障のない屋根の耐荷重性が必要であることを示しています。太陽光発電を導入するときは、ご家庭の屋根の構造がパネルの重量に耐えられるかどうかを確認しましょう。
通常の住宅であれば問題ありませんが、築古物件の場合は注意が必要です。耐荷重性が弱くてパネルの設置自体が難しく、容量を減らす必要があるかもしれません。専門的知識を持ったプロによる評価やアドバイスも必要です。設置に際しては、太陽光発電の施工実績が豊富な業者に相談することをおすすめします。
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
---|---|---|
ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 |
---|---|
太陽光発電の容量と電力消費量のバランス
電気は自家消費が重要
家庭でどれだけの電力を使うか、その量に見合った設置容量を選ぶ方法も基準の一つとなります。その際、太陽光発電を導入する目的を明確にすることが大切です。売電収入か自家消費かスタンスをはっきりさせます。
現状は電気代の高騰とFIT価格(固定価格買取制度の価格)の低下によって、太陽光発電の電気は売電するより自家消費をするほうがお得になってきています。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表する電力の購入価格(電力料金目安単価)は1kWh31円(2023年7月改定)、10kW未満の売電価格は1kWh16円(2024年度)です。そのため現状では、自家消費を第一に考えるのが良いでしょう。
蓄電池・エコキュートを導入すると自家消費率が向上
自家消費を目的に太陽光発電を導入する場合、さらにお得になる方法として蓄電池・エコキュートの導入がおすすめです。
太陽光発電で生成した電気でお湯を沸かすことで自家消費率を向上できる一方、電力会社からの購入電力量を減らしながら、給湯に必要な電力コストを削減できます。また、蓄電池を導入すると太陽光発電と併用して昼間の余剰電力を蓄電して夜間に使用できます。蓄電池・エコキュートとの併用によって、光熱費全体の節約も可能です。
さらに蓄電池があると停電対策にもなります。災害などで停電が発生しても、あらかじめ蓄電池に貯めておいた電力を使用できるため、緊急時でも電力供給の安定性を保てます。
蓄電池・エコキュートの併用を考えるのであれば、太陽光発電単体で運用する場合より少し大きめの容量を検討しましょう。導入時に蓄電池・エコキュートの使用を前提とした家庭全体の電力消費量を試算してみる必要があります。
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
---|---|---|
ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 |
---|---|
まとめ のせるべき太陽光発電の容量の目安は5kW
「太陽光は何キロのせるべきか?」の答えは、一般的な家庭であれば5kWが目安になります。初期費用、屋根面積、電力消費量とのバランスを考慮すると、5kW前後に定まる確率が高いです。あくまでも目安と捉えてください。
実際の設置容量は、予算や蓄電池・エコキュートの有無などさまざまな要因で上下します。家族で話し合うことも大事ですが、信頼できる設置業者にアドバイスを求めることも適切な決定を下すための助けとなるでしょう。