蓄電池はバッテリーに電気を貯められる充電装置です。地球温暖化対策や電気料金の節約などへの効果が期待されるほか、新たな住宅設備としても注目を集めています。
わが家にも蓄電池を導入したいけど、実は仕組みや特徴をよく知らない…という人も多いかもしれません。
この記事では、蓄電池の基本的な仕組みからメリット・デメリットまでを解説しています。蓄電池の全体像をご理解いただく機会になれば幸いです。
▶ 家庭用蓄電池の価格と商品比較
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蓄電池とはどのようなものか
蓄電池とはどのようなものか、基本的な仕組みからチェックポイント、注意点までを解説します。
蓄電池とは
蓄電池とは、文字通り電気を蓄えられる充電装置のことです。充電と放電を繰り返しながら、継続的に電気を使用しつづけられます。
電池には2種類あります。なじみのある乾電池のように、一度使い切ったら再度充電して使用することができないものは「一次電池」です。一方、一度使い切っても再び充電して繰り返し使用できるものは「二次電池」と呼ばれます。
蓄電池はこの二次電池に含まれており、使い切っても再び充電が可能です。充電して繰り返し使える二次電池は環境にやさしく、コスト削減をしやすいといったメリットがあります。
蓄電池の基本的な仕組み
蓄電池は化学反応を用いて電気を作り出し内部に蓄えています。内部は+(プラス)極と-(マイナス)極の金属と電解液によって構成されており、電極に使用する素材によっていくつか種類がありますが、基本原理はどれも同じです。
プラス極とマイナス極の間を電子が動くことで電流が生じ、充電したり放電したりすることができます。それぞれの金属(電極)の特徴は、プラス極がイオン(+)に溶けにくい金属、マイナス極がイオン(+)に溶けやすい金属です。この性質の違いを利用して、電子がマイナスからプラスへ動くことによって電流が生じる仕組みです。
電気は「電気のまま」貯めることができない
蓄電池が注目を集めている根本的な理由は、電気は電気エネルギーのまま貯めることができないからです。例えば、昼間に太陽光発電設備で作った電気は、そのままの状態で夜まで蓄えることはできません。
蓄電池は化学反応を用いて電子を動かし、電気エネルギーから化学エネルギーに変換して貯める仕組みです。エネルギーの形を変えて、エネルギーの蓄積ができるようになります。
なお、電気エネルギーを位置エネルギーに変換して蓄積するのが、揚水発電です。
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蓄電池の種類
蓄電池には、「鉛蓄電池」「ニッケル水素電池」「NAS電池」「リチウムイオン電池」の4種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
電池には使用されている素材の違いによっていくつかの種類がありますが、代表的なものとして「リチウムイオン電池」「ニッケル水素電池」「鉛蓄電池」「NAS電池」の4つを押さえておきましょう。
2021年時点で蓄電池市場の主流となっているのはリチウムイオン電池です。リチウムイオン電池は寿命が6~10年と比較的長く、サイクル回数も約3500回で耐久性に優れているのが特徴です。
エネルギー効率に優れているため、家庭用蓄電池以外にもPC・スマホのバッテリーなどに使用されています。
素材の希少性や製造工程の複雑さから、1kWあたり約20万円と導入コストが比較的高めになっている点がデメリットと言えるでしょう。
また、ニッケル水素電池の寿命は5~7年とされており、元々人工衛星用のバッテリーとして開発された背景から安全性が高い点がメリットです。
身近なところで言えばハイブリッドカーの原動力や乾電池などにも利用されています。
一方、自己放電によってエネルギーが自然に減ってしまう事が多く、コストパフォーマンスについてはやや安定性に欠けるに点がネックです。
電池として最も古いと言われている鉛蓄電池は約17年という長寿命が特徴的であり、蓄電池のラインナップ内でも突出した耐用年数を誇っています。
比較的安価で入手できるため各方面での実績も多く、中でもガソリン車のエンジン起動に用いられていることで有名です。
理論上のサイクル回数は約3000回となっていますが、充電を繰り返していくとエネルギー効率が下がるケースが多いので注意しましょう。
そして、日本ガイシが制作するNAS電池は優れたエネルギー効率に加えて1kWあたり4万円という低コスト、かつ長寿命を実現した蓄電池です。
長期運用が可能であることから大規模施設のバックアップ用電源としても利用されています。
ただし、長期運用が可能な反面、それに伴った設備保守を適切に行う必要があるので注意が必要です。
ナトリウムと硫黄を素材として利用するため、危険物を取り扱うことのできる人材が求められます。
▶ 蓄電池の価格相場と商品の種類はこちら
鉛蓄電池
鉛蓄電池は、1859年に発明された長い歴史を持つ蓄電池です。希硫酸を電解液として、プラス極に二酸化鉛、マイナス極に鉛を用いています。蓄電池の中ではもっとも歴史が古く、信頼性が高くて実績も十分です。
鉛蓄電池のメリットは、コストパフォーマンスの良さにあります。他の蓄電池と比べてエネルギー効率は低いですが、その反面、低コストで長寿命です。重量が重いため、充放電を繰り返すことで性能が劣化しやすいのがデメリットです。
用途としては、自動車のバッテリー、フォークリフト、小型飛行機、電子楽器などがあります。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、環境にやさしくリサイクル性も高い二次電池の一種です。電解液に水酸化カリウム、プラス極にオキシ水酸化ニッケル、マイナス極に水素吸蔵合金を用いています。
ニッケル水素電池は急速充電に対応するほか、高出力放電を可能とし、過充電・過放電にも強い蓄電池です。また持続可能性にも優れており、繰り返し使える回数が多いのもメリットになります。デメリットは、高コストであること、重量が重いこと、バッテリーの寿命が短いことなどが挙げられます。
用途としては、時計や懐中電灯、ハイブリッドカー(バッテリー)、鉄道、モノレール、リモコンなどに使われます。
NAS電池
NAS電池は、電解液に有機電解液を用いた高出力・大容量の蓄電池です。プラス極にリチウム含有金属酸化物、マイナス極に炭素材料を用いています。鉛電池と比べて約3倍の高エネルギー密度を誇り、同じ体積でも鉛蓄電池と比較して3倍のエネルギーを蓄えられます。
コンパクトである一方、ナトリウムや硫黄など危険物が用いられ、動作温度も300度を超えるため、より安全な設置や運用が求められるのが唯一のデメリットです。
用途としては、工場のバックアップ電源(非常用電源)や大規模電力貯蔵施設に使用されています。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、パソコンやスマートフォンでおなじみの、現在最も普及しているポピュラーな蓄電池です。電解液に有機電解液を、プラス極にリチウム含有金属酸化物を、マイナス極に炭素材料を用いています。
高容量を実現し動作電圧が高いため、小型化・軽量化しやすいのがメリットです。他にも急速充電に対応することや、使用停止時の電気の消耗が少ないこと、繰り返し使用できる回数が多いなどの利点もあります。
用途はモバイル機器バッテリーの他、電気自動車のバッテリーや家庭用蓄電池などに使用されています。温度変化に弱く、発火リスクが高いのがデメリットです。
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蓄電池のメリット
蓄電池にはどのようなメリットがあるのでしょうか。主だったメリットを3つ紹介します。
太陽光発電と相性が良く、余った電気を貯めることができる
蓄電池は太陽光発電との相性が良く、どちらか一つを単体で設置するのではなく、両方を設置することでメリットを最大にできます。メリットの一つは、余った電気を貯められることです。
蓄電池を併設しない太陽光発電の場合、発電した電気は貯めることができず、発電してすぐに家庭内で使うか売電するしかありません。しかし蓄電池と一緒に設置すると、昼間に太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めておき、夜間に使用することが可能となります。
卒FITで売電価格が下がった場合でも、太陽光発電の電気を自家消費することで、売電するより経済的にお得になるケースがあります。温室効果ガスを排出しない電気を使用するため、地球温暖化対策にも貢献できます。
蓄電池は太陽光発電と組み合わせることにより運用の幅が広がるという点も大きなメリットです。
具体的には太陽光発電の売電量を蓄電池によって底上げしたり、太陽光発電で賄えなかった電力を蓄電池によってカバーしたりといった運用方法があります。
例えば、在宅時間が長く日中に多くの電力を必要とする場合は、前述した深夜料金が安いプランで夜中に充電した電力を昼間に使うと良いでしょう。
太陽光発電によって生成したエネルギーの消費量を抑えられるため、結果的に売電量を底上げすることが可能です。
これは、太陽光発電の容量がそれほど大きくない家庭におすすめの運用方法です。
逆に日中の電気使用量がさほど多くない場合には、太陽光発電ができない時間帯の電力を深夜に充電した蓄電池でカバーすると効率が良くなります。
電気料金が安くなる
電気料金の安い夜間電力を蓄電して昼間に使用することで、電気料金を節約することができます。料金の高い昼間の電力を使っていたときと比べて、光熱費を低く抑えられます。
またスマートメーターが設置されていれば、実量制によって翌年以降の契約電力と基本料金が決まるため、蓄電池の活用によってピーク時の電力使用を抑えることで、電気料金の基本料金が安くなります。
スマートメーターは、電気の使用状況を見える化できる電力量計です。使用量を計測できるだけでなく、使用量のデータを電力会社に送ることができる通信機能も備えています。
各電力会社では独自の料金プランを打ち出しており、その中には深夜帯の従電気代が安く設定されているものもあります。
こうしたプランを活用すれば、電気代の安い深夜に充電して日中の電気代を蓄電池で賄うことが可能です。
また、技術の目覚ましい発展が続く現代社会では、既に蓄電池にAIが搭載されている製品も珍しくありません。AIは電気料金が安く設定されている時間帯に自動で充電を開始してくれます。
自動制御で充電のタイミングを管理するため、利用者が逐一操作を行う必要が無いのです。
ただし、どの電力会社でも深夜の電気代が安い料金プランが用意されている訳ではありません。
蓄電池導入時にプラン変更の手続きが必要になる場合も多いので、自分が現在加入している料金プランと深夜に割安となる料金プランはしっかり確認しておきましょう。
電力需要のピークを避けて電気を使用できる
蓄電池を上手に活用することにより、社会全体における電力需要のピークを抑えられるという点もメリットと言えます。
これを「ピークシフト」と呼ぶので覚えておきましょう。
一般的に世間の電力事情は13~16時が使用量のピークであると言われており、電力会社もこの時間に多くの発電所を稼働させています。
各発電所で生成された電気は保管しておくことができないので、電力会社は需要に合わせて適宜稼働率を調整しているのです。
発電所は基本的に稼働・停止を繰り返すとエネルギー効率が悪くなるため、電力供給量を調整するために細かく稼働率を変動させることは望ましくありません。
電力供給量の山と谷をできるだけ平坦にできれば、最も効率良く発電所が稼働します。
蓄電池の電力を13~16時の間に使用すれば、日本のエネルギー事情や環境問題の解決に貢献すること可能です。直接家計に影響するメリットではありませんが、長期的な観点で見れば大切な取り組みであると言えるでしょう。
停電時に電気が使える
自宅に蓄電池があると、災害などで停電が発生しても、そのまま電気を使うことができます。特に太陽光発電と蓄電池を併設していれば、日が出ている昼間はもちろんのこと、夜間や雨天時など太陽光パネルが発電できない時間帯でも、蓄電池に蓄えた電気を使用することが可能です。
太陽光発電のみだと、停電時でも「自立運転モード」によって昼間は電気を使うことができますが、夜間や雨天時など日照のない時間帯には使えません。一方、蓄電池がセットなら、太陽光発電が発電できない時間帯や蓄電池に蓄えられた電気を、必要な時に必要なタイミングで活用できます。
日本は台風や地震といった自然災害に見舞われる機会も多く、大規模なものになるとライフラインに支障を来たすケースもあります。
2011年の東日本大震災以降、特に災害に対する備えを気にする家庭は増えているのです。
そんな中で蓄電池は災害・停電時に強い設備として期待されています。
太陽光発電などで蓄電池に電気を蓄えておけば、非常時に作動する予備バッテリーとして機能させることが可能です。
何らかの理由によって電線からの送電が断たれたとしても、復旧までの間は家庭内の電力を蓄電池で賄えます。
このような非常時の蓄電池活用は製品によって「特定負荷型蓄電池」と「全負荷型蓄電池」の2パターンに分けられます。
特定負荷型は緊急時に蓄電池から電力を供給するポイントを予め設定するタイプのものです。
これに対して、全負荷型では家中すべての電化製品に電力を供給します。
全負荷型は緊急時でも不便の無い時間を過ごすことができますが、その分蓄える電気の量も多くなるため設備のコストは高くなるのが一般的です。冷蔵庫や避難経路の電気さえ確保できれば良いという場合は、特定負荷型でコストを抑えておくというのも1つの選択肢でしょう。
停電気自動車との相性がいい
電気自動車についても経済産業省が主導して補助金制度が用意されているので、環境問題に関心が高い人の中には既に導入を済ませている人も少なくありません。
そして、蓄電池は電気自動車との相性が良いことでも知られています。
「トライブリッド」と呼ばれるスタイルを採用している蓄電池を導入すれば、電気自動車が走るために必要なエネルギーの大部分を、太陽光発電でカバーできるようになります。
太陽光発電によって生成した電機エネルギーを一旦蓄電池に充電し、蓄電池から電気自動車に電気を送るというプロセスです。
このシステムを活用すれば、電気自動車が太陽光発電のみで走行する100%エコなソーラーカーとなります。
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蓄電池のデメリット
蓄電池にはメリットだけでなく、以下のようなデメリットがあります。
初期費用がかかる
蓄電池の導入に関して一番の大きな問題は、初期費用が高額であることです。蓄電池の初期費用にかかる項目には、蓄電池本体価格、周辺機器の費用、工事費用などがありますが、すべてを合わせると数十万円以上となってきます。そのため、トータルの電気使用料金の節約などを試算したうえで総合的に検討する必要があります。
蓄電池の初期費用を抑えるためには、補助金を活用するのもおすすめです。蓄電池の補助金に関しては国や自治体で支援が受けられますが、どのような補助金を利用できるのか前もって調べておくのが良いでしょう。
製品によって価格は異なりますが、一般的に容量4~8kWh程度の家庭用蓄電池システムを一式揃えるには150~250万円ほど必要です。
各家庭のライフスタイルや住宅事情によって適した運用方法が異なり、初期費用の元を取るために必要な期間もまちまちです。
単純に容量が大きくなれば導入コストも高くなるため、大人数の世帯にとっては手が出しにくいというのも事実です。
また、家庭用蓄電池には太陽光発電システムを連携する「ハイブリッド型」と、基本的に独立して運用する「単機能型」の2種類があります。
ハイブリッド型は多機能である一方で単機能型よりも製品価格が高くなるので留意しておきましょう。
設置スペースが必要になる
蓄電池には屋内用・屋外用がありますが、いずれにしても設置するためのスペースを確保する必要があります。前もって設置場所の状況をチェックしておきましょう。
蓄電池のサイズはエアコンの室外機1〜2台分ほどです。屋外に設置する場合はさほど心配はいらないかもしれませんが、屋内用となるとそれなりのスペースとなります。購入前にしっかりと確認しておきましょう。
家庭用蓄電池の大きさはさほど問題にはなりませんが、設置する環境が重要です。
例えば、屋外型蓄電池を設置する場合には「直射日光が当たらない」「高温多湿にならない」「結露しない」といった条件をクリアする必要があります。
屋内型蓄電池はこうした諸条件をクリアできる可能性が高い一方で、運転音が気になる人は寝室・書斎・勉強部屋などの近くは避けておきたいところです。
分電盤や連携する機器の位置によって適したタイプが異なるので、詳しくはメーカーのスタッフに相談してみましょう。
蓄電池の寿命は設置環境によっても左右されるので、長持ちさせるためにも適したタイプの蓄電池を最適な環境に配置してください。
蓄電池には寿命がある
蓄電池には寿命があり、一度導入すれば半永久的に運用できるわけではないという点には十分注意しておきましょう。
蓄電池の寿命を表すには「サイクル回数」という指標が用いられることが多いです。
サイクル回数とは満充電と完全放電を1セットとして考える見方であり「0%→100%→0%」を1回としてカウントします。
つまり、蓄電池は部品に異常がなくても無限に使い続けることはできないのです。
目安となるサイクル回数は機種によって異なるのはもちろん、設置環境や使用状況でも変動するので注意しましょう。
なお、蓄電池本体の保証は一般的に10~15年となっているケースが多いですが、これは蓄電池の寿命に基づいた算出結果であると言われています。
蓄電池はサイクルを繰り返す最大容量が徐々に低下するものです。
メーカーでは保証期間内に一定容量以下までしか充電できなくなった蓄電池に関しては、交換対応を行うのが一般的です。
保証内容や具体的な保証期間は各メーカーで異なるため、導入前にしっかりと確認してください。
容量が有限である
平時にも非常時にも活躍する蓄電池ですが、無限に充電・放電できるわけではりません。電気を貯められる容量は有限であり、容量の大きな蓄電池を購入すれば価格はそれだけ高額になります。導入の際は、電気の使い方や使う時間帯、予算を考慮したうえで、「わが家にとってベスト」な蓄電池容量を決めることが大切です。
容量は、貯められる電気エネルギー量の目安となります。容量が大きいほど蓄電池を長く使用できます。ご家庭の中で、消費電力が大きい家電製品を長時間使用する場合は、大容量の蓄電池が必須です。
非常時に備えて充電しておいたとしても、蓄電池の最大容量によって使用できる家電の数や時間が異なるので注意しましょう。
普段使いの場合にも蓄電池の容量を把握しながら上手に活用するという意識が大切になります。
電力会社からの電気を使っていると中々慣れない感覚ですが、蓄電池を活用するためには身に付けておきたいところです。
また、リチウムイオン蓄電池は性質上「充電した電力の容量をすべて使い切れない」ということも覚えておきましょう。
リチウムイオン蓄電池は容量を空にすると電池が劣化してしまうため、実際には残り容量10%前後までしか利用できません。
家庭にリチウムイオン蓄電池を導入する場合には、余裕を持った容量管理を心がけましょう。
また、蓄電池は経年劣化によって容量が徐々に減っていきます。寿命を超えたら交換が必要です。
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蓄電池が向いているのはどんな人?
蓄電池のメリット・デメリットは把握できても、実際自分に合うのかどうか判断が付かないという人も多いでしょう。以下には蓄電池の導入が向いている人と向いていない人の特徴を列挙していきます。
蓄電池が向いている人
太陽光発電システムを利用している、あるいは導入予定があるという人は、蓄電池の導入がおすすめです。
前述のように太陽光発電と蓄電池は相性が良く、蓄電池の活用によって太陽光発電の売電量を上げることもできます。
また、太陽光発電で余った電力を蓄電池に充電しておくという運用も可能なので、自宅の電力事情に合わせてフレキシブルに対応しましょう。
現状で毎月の電気代が高くて悩んでいるという人も、蓄電池の導入が効果的です。蓄電池は深夜の電気代が安いプランを併用することにより効率的に充電できるので、結果的に毎月の電気代は安く抑えられる傾向にあります。
停電や自然災害による非常時に備えたいというケースでも、蓄電池が頼れる存在になるでしょう。目的に応じて特定負荷型と全負荷型を選んでみてください。
蓄電池が向いていない人
蓄電池の導入が向いていないのは、基本的に導入が向いている人の条件に当てはまらない場合です。
毎月の電気代がそれほど高くないようであれば、蓄電池による節約効果はあまり期待できないと言えるでしょう。
日中に仕事などで外出してほとんど電気を使わない人も、深夜に充電した電力を活用する機会が少ないのでおすすめではありません。
また、自宅の周辺や屋内に十分な設置スペースが確保できないようであれば、蓄電池の導入は見送るのが賢明です。
設置できたとしても適切な環境で無ければ蓄電池本体の寿命が縮んでしまうため、場合によってはメンテナンス費用や修理代がかさんでしまうでしょう。
▶ 蓄電池の価格相場や選び方
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家庭用蓄電池の価格推移
家庭用蓄電池の価格はどのように変動してきたのか、まずは近年の価格推移と今後の予測を解説します。
蓄電池の近年の価格動向と現状
家庭用蓄電池の本体価格は、技術革新や生産規模の拡大により、年々低下してきました。三菱総合研究所のデータによると、2022年度の蓄電池システム価格(工事費除く)は11.7万円/kWhで、2019年度の14.0万円/kWhから2.3万円/kWh下がりました。2015年度の22.1万円/kWhと比較すると、ほぼ半額になっています。
一方、近年は価格低下のペースが鈍化しています。背景には電子機器や電気自動車の需要増加による半導体不足、レアメタル価格の高騰などが挙げられます。また、海外からの材料費は円安の影響で上昇しています。技術革新による低価格化に対して、コストプッシュによるブレーキがかかっている状況です。
蓄電池の今後の価格動向の予測
今後、家庭用蓄電池の価格が大幅に下がる可能性は低いと考えられています。蓄電池に使用される主要な材料費が高止まりしているためです。特に製造に必要な半導体は世界的に需要が増えており、供給不足が続いています。
海外からの部材調達では円安もコスト増加の一因となっています。円高に転じればコストプッシュによる価格上昇は抑制されますが、円安が継続している現状では、蓄電池製造にかかる輸入コストへの影響は避けられません。政府や中央銀行による施策が鍵を握るものの、展望は不透明な状況です。
これらを総合すると、将来的に蓄電池価格が上昇するリスクがあると予測できます。
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蓄電池導入は早いほうがいい? 待ったほうがいい?
前述した価格動向を踏まえ、蓄電池導入は早いほうがいいのか、待ったほうがいいのか、導入タイミングを考えてみましょう。
蓄電池の今後の値下がりは期待できない
家庭用蓄電池の価格は、過去10年間で徐々に下がってきました。今後も値下がりする可能性を期待し、購入を見送ろうと考えている人も少なくないでしょう。価格がさらに下がる可能性が完全に否定されるわけではありませんが、短期的には価格が安定しており、大幅な値下がりの見込みは低い状況です。
一方、導入を遅らせることで逆にコストが増加するリスクもあります。材料費の高騰や円安傾向が続く中、コストプッシュにより価格が上昇する要因が強まっています。結果的に、比較的価格が安定している今が導入の好機と考えられます。
太陽光発電を導入している場合は蓄電が有利
太陽光発電を既に導入している家庭では、発電した電力を効率的に活用するために早期の蓄電池導入がおすすめです。固定価格買取制度(FIT)の買取期間終了後、余剰電力の買取価格は大幅に低下し、売電収入のメリットは小さくなります。
一方、蓄電池を活用して余剰電力を自家消費に回すと、電力会社からの購入量を削減でき、電気代の節約につながります。特に「卒FIT」を迎えた家庭やその直前の家庭では、蓄電池の早期導入を検討する価値があります。
家庭の電気使用状況によっては、そもそも売電よりも自家消費を優先したほうが経済的に有利な場合も少なくありません。FIT期間中であっても、自家消費によるコスト削減を実現しやすい状況なら、蓄電池の早期導入が賢明な選択といえます。売電価格の動向や今後の見通し、自宅の電力消費量を確認し、蓄電池導入によるメリットを具体的に検討する必要があります。判断に迷う場合は、専門知識を持つプロに相談すると、最適な選択が可能となります。
蓄電池の補助金制度が改変される可能性
蓄電池を導入する際には、国や自治体が提供する補助金の活用によって、費用を抑えられる場合があります。しかし、補助金制度は年度ごとに見直される場合があり、補助金額の減少や条件の厳格化、制度自体が終了するリスクも考えられます。人によっては、補助金を基準に導入時期を検討した場合、制度が改変される前に購入したほうがよいケースもあるかもしれません。
補助金制度を利用する場合は、利用可能な補助金が地域や購入時期によって異なる場合があるため、申込期限や条件を事前に確認しておくことが大切です。補助金によっては、太陽光発電システムとのセット購入が条件となるケースも見られます。これらの点を踏まえ、どのタイミングで蓄電池を導入すべきかについて、補助金制度を活用する視点から考慮してみましょう。
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蓄電池の設置にかかる費用の内訳
家庭用蓄電池を導入する場合、何にいくらかかるのでしょうか。本体価格と工事代を含めて設置にかかる費用の内訳を解説します。
家庭用蓄電池の本体費用
蓄電池の設置費用の中で、最も大きな割合を占めるのが本体費用です。本体費用とは、設置工事や関連機器を除いた蓄電池そのものの値段を指します。価格はメーカーや容量によって異なり、一般的な家庭用蓄電池では1kWhあたり約11.7万円が相場とされています。
1kWhとは、1,000Wの電力を1時間使用した際の電力量です。例えば、容量が5〜10kWhの蓄電池の場合、単純計算で58.5万円から117万円程度が目安となります。価格に大きな差が出る要因には、蓄電池の種類や性能、メーカー独自の技術も関係しています。蓄電池導入の総費用を算出する際は、設置費用など他の項目も加える必要があります。
家庭用蓄電池の設置工事費用
設置工事費用には、配線や基礎の施工などが含まれますが、費用は設置環境や太陽光発電システムの有無によって変わる場合があります。一般的な工事費用の目安は、三菱総合研究所の調査によれば1kWhあたり約2.2万円です。
例えば、5〜10kWhの蓄電池の場合、11〜22万円程度が相場です。ただし、蓄電池の容量そのものが工事費用を左右するわけではなく、販売や施工会社によって料金にばらつきがある点に注意が必要です。
蓄電池は新築時だけでなく、既存住宅に後付けすることも可能です。後付けの場合でも、基本的に新築時の設置費用と同等の金額がかかります。信頼できる施工会社の選定が費用を抑える鍵となります。
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蓄電池の設置費用を安く抑える方法
蓄電池の設置費用を安く抑えるためには複数の方法があります。5つの節約方法を紹介しますのでチェックしてみましょう。
太陽光発電と同時設置をする
蓄電池は太陽光発電と同時に設置すると、設置費用を抑えられるメリットがあります。セットで導入する場合、工事費用やシステムの購入価格に対して割引が適用されるケースが多いためです。太陽光発電と蓄電池を個別に設置すると、別々に工事を依頼する必要があり、結果として人件費や施工費が二重に発生します。同時設置なら工事の効率が向上し、全体の費用が軽減されます。
一部自治体では「太陽光発電と蓄電池のセット導入」を補助金申請の条件となっている場合があり、同制度を活用して、初期費用を抑えられます。また、FIT期間終了後も余剰電力の自家消費が可能となるため、電気料金の節約効果が高まります。同時設置により、初期費用と長期的なコスト削減を見込めるだけでなく、補助金の利用効率も向上しますので、導入時には検討する価値があります。
複数社から見積もりを取る
蓄電池の設置費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取るのが基本です。複数社に見積もりを依頼すると、市場の価格帯やサービス内容を把握できるため、適正価格で導入が可能になります。相場が分かれば、提示された見積もりが妥当かどうかの判断も容易になります。費用面での交渉もスムーズに進められ、費用削減に繋がりやすくなります。
複数の施工会社に見積もりを依頼すると競争原理が作動しやすくなり、各社が価格や条件の面で最大限の提案をする可能性があります。結果、設置費用が抑えられるだけでなく、サービス内容が充実した施工会社を選べる可能性も高まります。価格面だけでなく、アフターサポートや保証内容も比較し、総合的に最適な施工会社を選びましょう。
国・自治体からの補助金を確認する
蓄電池の設置費用は、自己資金だけでなく、国や自治体が提供する補助金を活用する方法も有効です。補助金を利用すると、購入費用が軽減され、高額な蓄電池でも導入しやすくなります。特に、太陽光発電と蓄電池をセットで設置する場合、費用面での負担をさらに軽減できる可能性があります。
ただし、補助金の利用には注意が必要です。例えば補助金は予算がなくなり次第、申請受付が終了します。また、地方自治体による補助金制度は地域によって申請期間や条件が異なります。国と自治体の補助金は併用できる場合がありますが、自治体の補助金が国の原資を基にしている場合、併用が制限されるケースもあります。
蓄電池導入を検討する際には、国や自治体の公式サイトで補助金の最新情報を確認し、条件や申請期限をしっかり把握しましょう。施工会社に補助金申請について相談することで、手続きがスムーズに進む場合もあります。
補助金を利用する際の注意点
蓄電池の補助金制度は誰でも利用できる訳ではなく、蓄電池の種類や設置時期といった所定の条件を満たす必要があるので十分に注意しましょう。
補助金を当てにして蓄電池を導入しても、対象外だったために交付が受けられなかったとなれば大きな痛手になります。
各補助金制度で定められている条件が異なるので、導入前には入念に確認してください。また、各補助金制度は申請期間が設けられているのが一般的です。
そのため、条件を満たしていても申請期間を過ぎている場合は受け付けてもらえません。
仮に、申請期間内であったとしても、申し込みが補助金の予算に到達した際には早期終了となるケースもあります。
補助金制度は条件と申請期間を確認した上で、早めの申請を心がけましょう。
メリットとデメリットを比較して導入を検討しよう!
蓄電池は安い買い物とは言えないので、メリット・デメリットを熟慮して導入の可否を決断しましょう。
初期費用を抑えるには補助金制度も重要ですが、機種や工事内容の違いを一括見積りで比較するのも有効です。
株式会社ゼロホームが運営するサービス「エコ発電本舗」では幅広いメーカーの蓄電池を取り扱っており、工事体制やアフターサポートも万全となっています。
まずは無料見積りから費用の目処を付けてみてください。
ソーラーローンを利用する
蓄電池の導入費用を抑える手段として、ソーラーローンの利用もおすすめです。ソーラーローンは、都市銀行や地方銀行、信用金庫、信販会社などが提供する融資サービスで、太陽光発電や蓄電池の設置に特化しています。金融機関によってローンの条件やサービス内容は異なり、個別のニーズに合わせた選択が可能です。
ソーラーローンは一般的に低金利で融資が行われるため、利息負担を抑えやすいのがメリットです。売電収入と電気代節約部分を充当しての返済が可能となります。初期費用の高額さが導入の障壁となる場合でも、資金調達の選択肢として有効です。
蓄電池の設置はお早めに検討を!
蓄電池の価格は年々下がってきましたが、材料費の高騰や円安などの影響を受け、価格低下が鈍化しています。今後蓄電池が大幅に値下がりすることは期待しづらく、現在の価格が比較的安定している時期と言えます。蓄電池の設置を検討している方にとっては、早めに決断するのが賢明です。
予算だけでなく、ニーズに応じた適切な容量を持つ蓄電池を選ぶことが大切です。知識と経験豊富な専門会社に相談すれば、よりスムーズに導入が進むでしょう。エコ発電本舗では、無料見積りや無料相談を提供していますので、ぜひご利用ください。
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
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ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 | お見積り・お問合せ |
---|---|---|
お見積り|太陽光 |
蓄電池のメーカーごとの選び方
家庭用蓄電池を選ぶときのチェックポイント
蓄電池のメーカーを選ぶ前に、チェックしておきたいポイントが幾つかあります。
良いメーカーの製品を選んでも、自身のニーズに合っていないと後悔しかねません。
そこで、自身のライフスタイルなどにあわせた、蓄電池選びのポイントを紹介していきます。
蓄電池の蓄電容量
蓄電容量とは、バッテリーに貯められる電気の量のことです。この容量が大きいほど、多くの電気を貯めて長時間使えるようになります。大きい方が有利に見えますが、必ずしもそうではありません。
使いきれないほどの量を貯められる製品を購入すると、性能を活かしきれず、費用が無駄になってしまう可能性があります。
大容量の製品は高額で、コンパクトなものに比べて100万円以上の差がつくケースもしばしば。このため、使用する電力を計算して、必要な容量を見極めることが大切です。
蓄電池のサイズ
蓄電池の本体サイズは、大小さまざまです。
製品を選ぶ際には当然、設置したいスペースに収まるかの確認が欠かせません。
設置できる大きさの製品をリストアップしてから、他の要素を検討すると良いでしょう。
現在はコンパクトなのに大容量を実現した製品や、狭い場所にも設置できる省スペースタイプも登場しています。なお、蓄電池には屋内用と屋外用があるので、気を付けて下さい。
蓄電池の想定寿命(サイクル数)
サイクル数は、何度まで充放電が可能かを示す値で、どれだけ長く蓄電池を使えるかの目安になります。
電池残量がない状態からフル充電し、全部使い切るまでが1回のサイクルです。
蓄電池に使われるバッテリーは充放電を繰り返すうちに劣化し、保証されたサイクル数を超えたあたりから、性能が落ちてきます。
サイクル数からは、大まかな耐用年数が判断できるので要注目のポイント。高額な製品でもサイクル数が多ければ、費用対効果で有利になります。
蓄電池の停電時出力
停電時でも電気を使えるのが、蓄電池の大きなメリットの一つです。
電力会社からの供給が止まっても、貯めていた電気を使用できます。災害時の対策や、常に空調が欠かせない場合などを考えると、停電時に電気が使えるのは安心です。
電気の供給がなくなった後、どれだけ電気を使えるのかは停電時出力によって決まります。
停電時出力が低いと、使える電化製品の大きさや数に制限が出てくるため、必要な性能を見極めましょう。
蓄電池の保証内容
メーカーによって、蓄電池の保証内容は違っています。
保証期間内なら、蓄電池ユニットなどの機器類にトラブルが発生した場合、無償で修理可能です。
機器の故障の他、電池容量が低下した場合にも対応があります。
具体的には、数年から15年くらいの保証が付いていることが多いでしょう。
メーカーごとに対応できる範囲や、保証制度を利用するための条件が細かく決まっているので、入念にチェックしておくことが大切です。
また、メーカーだけではなく設置工事を行う会社も、独自に保証を設けていることがあります。
工事に問題があった時の安心感が違うため、必要な保証がしっかり用意されているか確認して下さい。
太陽光発電との互換性<
太陽光発電と蓄電池は相性抜群で、電気代の抑制や停電時の発電能力など、多彩なメリットが生じます。ただし、注意したいのは太陽光発電システムの機器類との互換性があるかどうかです。特に太陽光発電を導入済みの場合、新しく購入した蓄電池と連結できるか確かめる必要性があります。他社製品同士でも問題ないケースもありますが、残念ながら未対応の製品も見られるので注意が欠かせません。
互換性については、同じメーカーで揃えるのが一手です。きちんと動作確認が行われているため安心して接続できますし、性能もフルに活かすことができます。また、同じメーカーだと問い合わせもスムーズです。太陽光発電システムと相性の良い蓄電池についてなど、何か相談したい時に役立つでしょう。
▶ 蓄電池と太陽光発電のセット購入によるメリットデメリット
家庭用蓄電池メーカー7社を比較
蓄電池を選ぶ際のポイントをチェックした所で、今度はメーカー各社の特徴を見ていきましょう。
特に蓄電池に関しての実績が豊富な、信頼感のある有名メーカーを7社厳選して紹介していきます。
それぞれに異なる魅力があるので、自身にとって最適なメーカーを選ぶためには、各社の情報をリサーチして比較することが大切。
以下では、それぞれのメーカーの長所やおすすめポイントについて、わかりやすくまとめていきます。
Panasonicの蓄電池
Panasonicは蓄電池のラインナップが豊富で、設置場所や生活スタイルに応じた製品を選べるのが特徴です。
屋内・屋外共に設置でき、容量も多彩。製品のバリエーションは、業界最多とも言われています。
しかも、複数の蓄電池を組みわせれば、驚きの大容量も実現可能。一般家庭はもちろん、店舗併用住宅にも対応します。
蓄電池の本体サイズはコンパクトですが、サイズの割には容量が大きいのもメリット。無理なく設置できて、たっぷりと電気を使えます。
他に、独自に開発した創蓄連携システムがあるのも特筆点でしょう。
これは、太陽光発電で作った電気を、自家消費と蓄電池の充電に活用できるシステムです。
これによって停電時でも自由に電気を使いながら、蓄電池に貯めることができます。更に、蓄電池に関しては、60%の出力保証が付くのも嬉しいポイント。
しっかりとアフターケアがあるので、長期間安心して使えます。
SHARPの蓄電池
蓄電容量の選択肢が多いのは、SHARPの特徴です。
小型から大型まであるため、ニーズにあわせて最適な一台を見つけられるでしょう。
しかも、COCORO ENERGYと呼ばれる見守りシステムを導入しており、AIなどのIT技術を使って、蓄電池の運転を最適化できるのが特徴です。
例えばAIは電気の使用状況を学習して、最適なエネルギーマネジメントを行います。
コントロールユニットは雷注意報などの気象データを受信し、災害に備えることも可能です。他にはIoT機器との接続も可能など、先進的な取り組みがあります。
ちなみにSHARPは、6.5kWhの全負荷モデルを2台連結して、13.0kWhまで容量をアップ可能。不足だと感じたら、後から増設することもできます。
オムロンの蓄電池
オムロンの蓄電池は単機能型と、ハイブリッド型の両方が用意されています。
さらに、ハイブリッド型は特定負荷型と全負荷型をラインナップ。合計すると、3タイプから最適なモデルを選択可能です。
それぞれのタイプによって、必要となる設置スペースの大きさや太陽光発電システムとの相性、停電時の使い勝手などが違うため、多彩なニーズに柔軟に対応できます。
太陽光発電を導入して間もない場合も、すでに10年以上経過してそろそろ寿命と言う時にも、最適な蓄電池を選べるわけです。
狭小スペースにも設置できる小型製品や、海岸近くのエリアでも安心の塩害対応モデルがあるのも魅力でしょう。
Nichiconの蓄電池
IT技術との親和性が高く、信頼性や便利さが大きく進化しているのがNichiconの特徴です。
まず、24時間365日の遠隔エラー監視サービスがあるため、異常を早期発見できるのはメリットでしょう。
蓄電池は10年以上使うこともあるので、常にコンディションをチェックしてくれるのは安心材料。メンテナンスやファームウェアのアップデートにも役立ちます。
また、AIを搭載しているため効率的に充電してくれるのも特徴です。
気象情報や家庭の電力使用状況を分析し、最適な自動運転を行います。
他には、電気自動車のバッテリーを使う、V2Hと連携できるのも魅力。V2Hからの電力と、蓄電池の電気を併行して利用できます。
長州産業の蓄電池
長州産業は、単機能型の他、ハイブリッド型(特定負荷と全負荷)の合計3種類を用意しています。
太陽光発電と組み合わせたい方から、コストをかけずに蓄電池だけ設置したい場合まで、幅広いニーズに対応できるのが長所です。加えて、長州産業の製品には、3種類の運転モードが用意されています。
モードを選ぶことで、売電を優先したり停電に備えたりと、状況に応じた使い分けが可能。
普段は発電した分を積極的に売って、台風が近づいたら停電に備えると言う具合に、柔軟な使い方ができます。固定価格買取制度(FIT)の実施中はもちろん、終了後に適したモードもあるのは特筆点でしょう。
ダイヤゼブラ電機の蓄電池
ダイヤゼブラ電機(田淵電機)は人気モデルのアイビス7を開発したメーカーです。アイビス7は2台連結時には約14kWhへの大容量化ができ、しかも、保証サイクル数が多いので長寿命なのも魅力。サイクル数は12,000回と、平均的な製品を上回っています。
耐用年数が長くなりますから、その分は費用対効果も優秀です。
更にダイヤゼブラ電機(田淵電機)の特徴として、1日に2サイクル可能なのは大きなポイントでしょう。
1日に2回充電できますから、小型の蓄電池でもたっぷりと電気を使えます。
京セラの蓄電池
住宅用太陽光のパイオニアとして知られる京セラは、実績が豊富な分、信頼感があるメーカーです。
長年かけて培ってきた品質管理と充実した保証制度は、蓄電池にも受け継がれています。
京セラの蓄電池は機能性が高く、保証期間は長めで、自然災害にも対応があるのは大きなメリットです。
また、大手ならではの卓越した技術力も見逃せません。
特にクレイ型リチウムイオン蓄電池を世界で初めて実用化したEnerezzaは、大きな話題になりました。
Enerezzaに搭載されたクレイ型リチウムイオン蓄電池は、電極材料を粘度状にすることで寿命や安全性の向上、
コストダウンを実現しています。
現在、Enerezzaには3種類の蓄電容量がラインナップされているので、気になった方はチェックしてみましょう。
構造内部はセパレート型になっていて、火災に強いのも魅力です。
▶ 蓄電池の価格相場と性能比較の詳細はこちら
気になるメーカーがあったら施工店へ!施工店の選びかた
良さそうだと思ったメーカーがあったら、施工店に依頼して設置してもらいましょう。
ただ、せっかく良いモデルを選んでも、施工店選びで失敗すると望ましくない結果になりかねません。
不正を働いたり、手抜き工事をしたりする業者が混ざっている可能性があるためです。
そこで、安心して工事を任せられて、設置後のサポートも充実した信頼できる施工店を選ぶことが大切。以下では、検討する際に気を付けたいポイントを紹介していきます。
暮らしにマッチした蓄電池を紹介してくれる
蓄電池はメーカーによって、機能や価格の他、保証内容が大きく違っています。
このため、色々な選択肢の中から、最適な蓄電池を選んで紹介してくれる施工店を選ぶことが大切です。
ライフスタイルや導入目的によって、相応しい蓄電池は変わってきます。
蓄電池を熟知していて、適切な容量や性能を見極められる業者でなければ、最適な一台を選ぶのは難しいでしょう。
相談の際には、しっかりとヒアリングした上で、ぴったりの製品を探してくれるかどうか確かめて下さい。こちらの話を聞かずに営業トークを繰り返すようだと、信頼はできません。
扱えるメーカーやモデルが幅広い施工店を選ぶのもポイントです。
施工店は幅広いメーカーの製品を扱えるケースもあれば、逆に1社か2社に絞って紹介していることもあります。
前者は選択肢が広く、多彩なニーズに応えられる点が強みです。
実績があり信頼できる
高価な蓄電池も、手抜き工事で設置した場合には性能をフルに発揮できません。
異常が生じたり、寿命が縮んだりする可能性もあります。
よって、設置を任せる施工店は、実績と信頼について充分なチェックが必要です。
実績が豊富な会社は、これまで真っ当な経営を行ってきたと考えられます。
不正や違法行為をすると行政処分の対象になりますし、評判が悪いとネットに書き込まれたりして、長く経営を続けられないためです。
したがって、長期間にわたって多数の実績がある施工店は、信頼性は高いと言えるでしょう。
なお、気になった施工店があったら、ネットで口コミを探してみると参考になります。
アフターフォローが充実している
蓄電池はメーカー独自の保証の他に、施工店が追加でアフターフォローを用意している場合があります。
例えば、本体の保証はメーカーが受け持ち、工事によるトラブルは施工店が対応するような形です。
もちろん、施工店のアフターフォローは充実しているに越したことはありません。
価格とのバランスも大切ですが、メンテナンスや緊急時の対応を考えると、必要十分なアフターフォロー体制があると安心に繋がります。
メーカー選びに迷ったら信頼できる施工店に相談してみよう
蓄電池はメーカーやモデルによって様々な特徴があるため、中々、候補を絞り切れないケースも珍しくありません。
迷った時には、信頼できる施工店に相談すると、解決の糸口が見つかるはずです。
エコ発電本舗は業界最安値を目指しながら、メーカーが推奨している施工店だけと提携し、高品質を確保しています。地域密着型で、工事後のトラブルなども短時間で対応可能。
この機会に、蓄電池の無料見積もりをしてみてはいかがでしょうか。
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