大手10電力会社にて電気料金を大幅値上げ
電力会社 | 電気料金 | 前月比 |
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北海道電力 | 9,523円 | +409円 |
東北電力 | 8,855円 | +419円 |
東京電力 | 8,930円 | +392円 |
中部電力 | 8,691円 | +346円 |
北陸電力 | 7,758円 | +402円 |
関西電力 | 7,664円 | +468円 |
中国電力 | 8,514円 | +453円 |
四国電力 | 8,595円 | +460円 |
九州電力 | 7,551円 | +450円 |
沖縄電力 | 9,663円 | +616円 |
東京電力と中部電力以外の大手8社は、電気料金が過去最高値水準となっております。
ちなみに、関西電力と九州電力は電源構成の2割を原子力発電所でまかなっているため電気代が安いです。原子力発電所の再稼働が電気代値下げの大きなカギですね。
電気料金値上げの要因は?
政府が物価高騰の対策として交付していた電気料金への補助金が2024年6月にて一旦終了となったことが主因です。火力発電の燃料となる液化天然ガスの調達コストが下がっているタイミングで補助金が打ち切られたようです。
再度、電気料金に対する補助金が交付される可能性もあるので一時的な値上がりかもしれません。
電気料金を削減する方法は?
家電の設定を見直す
電気料金を削減するには、電気料金の内訳の把握が前提です。
以下、夏場の家庭の使用電力の内訳です。
上図のように使用電力で最も使用率が高い家電製品がエアコンで、エアコンと冷蔵庫だけで全体の50%を占める結果となりました。
■ エアコンの運転設定を見直す
・定期的なフィルタ清掃
・室外機周りに物を置かない
・設定温度を上げる
・ドアや窓の開閉は最低限に
・扇風機やサーキュレーターを併用
■ 冷蔵庫の運転設定を見直す
・ものを詰め込みすぎない
・適切な温度設定
・無駄な開閉をしない
ちなみに、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変更することで、年間2000円ほど節約できます。
太陽光発電や蓄電池など節電機器の導入
戸建てに居住であれば、太陽光発電システムや蓄電池を設置することで、電力会社から購入する電力量を大幅に削減でき電気料金が下がります。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)を導入されていれば、蓄電池の導入は不要で、V2Hを導入することで、車両をバッテリー代わりに活用できます。
太陽光発電システムの発電電力をV2Hを介して車両に充電したり、車両のバッテリー電力を自宅に供給できます。
ガス料金も値上げ
ガス料金も電気料金と同様に補助がなくなることで、大幅に値上げされます。
ガス会社 | ガス料金 | 前月比 |
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東京ガス | 5,977円 | +121円 |
大阪ガス | 6,529円 | +121円 |
東邦ガス | 6,795円 | +117円 |
西部ガス | 6,672円 | +95円 |
今後の電気料金の見通し
上述のように電気料金値上げの直接的な要因は、物価高騰に対する政府からの補助金が打ち切られたことです。
日本の主要電源である火力発電所の燃料(液化天然ガス)の価格が下がったことで補助金が終了しました。
今後も液化天然ガスの価格が下落すれば電気料金は値下がりし、液化天然ガスの価格が上昇すれば国からの補助金交付でどちらにしても電気料金は下がる可能性が高そうです。
また、原子力発電所の再稼働や再生可能エネルギーの普及も電気料金の値下げの要因となります。