卒FITの太陽光発電システムの設置者の争奪戦が勃発しています。
▶ 太陽光発電の売電価格やFIT制度について
■ 売電先の切替が得?
FIT期間が満了すると、売電価格が大幅に減額されます。
FIT期間中の売電価格は、2012年の42円/kWhからスタートし、2023年は16円/kWhですが、卒FIT後は、8~11円/kWh程度まで大幅に減額されます。
売電先を新電力に切り替えると、割増価格で買い取ってもらえます。
■ 新電力はなぜ高額で買い取る?
多くの新電力は市場から電力を調達し消費者に電力を供給していますが、昨今の発電コスト高騰により利益が逼迫している。
太陽光発電の発電事業者は卒FIT後には二束三文で売電することになるので、新電力は卒FIT者の売電価格にプレミアム価格を上乗せして電力を低価格で仕入れる算段。
■ いくらで買い取る?
例えば、スマートテックは既存の売電価格に3割上乗せして14.6円で買い取ります。買い取った電力は例えばセブンイレブンの約10店舗に電力を販売しております。
社名 | 買取価格単価 |
---|---|
スマートテック | 14.6円 |
伊藤忠エネクス | 14.5円 |
京葉ガス | 13.8円 |
東急パワーサプライ | 12円 |
■ 今後の買取価格と課題は?
新電力は、卒FITの発電事業者にプレミアム価格を上乗せして契約変更を促しているわけですが、優位性が「価格」しかないので、今後はさらに高価格のプレミア価格が提案されそうで、新電力にとっては大きな利益にはつながらそうですね。
▶ 自家消費型太陽光発電システムの設置費用と補助金