ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)が、エネルギー政策、農業政策、環境政策などさまざまな面で注目されています。
良い仕組みが構築できれば同時に3つの観点で効果を得ることができるポテンシャルを秘めているのです。
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)は徐々に普及しておりますが、発電設備の設計や施工におけるガイドラインがもうけられていないことが課題でした。
◆ ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)とは?
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)は、文字通り、農作物の生産と太陽光発電システムの運用を同時に行うシェアリング事業です。
農地をつぶして太陽光発電システムを設置することではなく、農業生産の継続を前提に太陽光発電システムを追加するイメージです。
◆ ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)のガイドラインとは?
NEDOという組織が「安全性・信頼性確保技術開発事業」の一環として実施したものです。ガイドラインの大枠は「傾斜地設置型発電設備」「営農型発電設備」「水上設置型発電設備」など特殊な環境での太陽光発電システムの設置に関する安全設計のためのガイドラインです。
◆ 重要ポイントは「営農型」であること!
上述のように、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)は、太陽光パネルの設備下で農業を行うので、感電しないような安全を担保する必要があります。
安全担保の具体的な取組
・農業従事者への電気保安教育
・電気配線を金属配管で保護し警戒表示させる
・水田に設置する場合は、湛水状態で地番調査を実施する
農作物の生産計画、作付け期間を確認する
・太陽光発電設備と農業機械の衝突を想定し、
損害範囲が切り離せるような架台設置を行う
・直接基礎は、独立基礎で専有面積を最小化する
・作土層の保護のため、地盤改良工法は実施しない
構造設計の方針の抜粋
・架台などの部材は、地震や大雪に対して許容応力度設計を行うこと
・架台や太陽光パネルが設備下の営農に支障をきたさないようにする
・架台や基礎コンクリートは簡単に撤去できるようにする
◆ 太陽光パネルの価格と性能を比較
太陽光パネルの価格相場と性能一覧は以下をご参照ください。
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◆ 太陽光発電の補助金
太陽光発電の補助金(自治体から)は以下をご参照ください。
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