先日も記載しましたが、大手企業を中心に気候リスクへの取り組みや温室効果ガスの排出量などの開示が義務化されます。
2022年6月までにIFRSが世界の共通基準をつくります。
現状は、環境関連の開示基準は乱立しており、使い勝手が悪い状況でした。
国際会計基準のIFRSが定めるルールであれば、投資家も安心して企業の取り組みを判断できます。
◆ IFRSが公表している国際基準の骨子
・ガバナンス:監督組織と経営者の役割
・戦略:複数シナリオによりリスクと事業機会を検討し影響を開示
・リスク管理:リスクの特定や重要性評価のプロセス
・指標と目標:スコープ1~3の排出量、リスクにさらされる資産や事業の割合や経営者の報酬
◆ 従来の投資基準は?
気候変動を含むESGの情報開示は民間団体が独自基準で指標を作成している。
情報の偏りや正当性の担保が乏しく、投資家のリスクが高まり、連動して資金調達にも影響し、結果的に企業の温暖化対策に悪影響となる。
◆ スコープとは?
・スコープ1:工場の燃料燃焼など直接的な排出量
・スコープ2:他社から供給される電力の発電による排出量
・スコープ3:部品調達など取引網全体の排出量
業界に関わらず、スコープ3までの開示が求められます。