太陽光発電の発電電力を活用することで、昼間に安い電力プランがリリースされそうです。
太陽光の発電電力が余る昼間の時間帯の電気を効果的に利用するため、電気の需給と価格が連動するダイナミックプライシングの設定を電気事業者に義務付けられます。
現状は太陽光発電の発電力が余る時間帯は、「出力抑制」され、太陽光の発電電力は活用されず、無駄になります。
電力会社の系統の処理の問題なので、簡単に解決することではないかもしれませんが、再生可能エネルギーを増やすと宣言しておきながら、電力が余ったら火力発電を優先して利用するのは矛盾しています。
とはいえ実際問題、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、変動が激しく主力電源として活用するのは難しく、需給が一致しない場合は停電が発生する。
実際に、九州地方では太陽光発電システムの普及が促進しており「出力抑制」が頻繁に発生している。
昼間の電気料金を安価にして、昼間の電力需要を増やすことで昼間の電力需給をマッチさせることができる。
そもそも、昼間の電力使用量が多く、夜間にピークシフトするためにエコキュートなどは夜間帯に稼働する設定になっており、ほとんどの電気料金プランは昼間が高価格で夜間帯は低価格の設定になっている。
このあたりの、夜間に稼働させている電化製品のタイマー設定を調整するだけで電気の需要の時間帯は調整できる。
しかしながら、太陽光発電は天候によって発電量が大きく異なるので、天気も勘案した需要の最適化が求められる。
ダイナミックプライシングは市場の価格を追従しているので、ピークシフトさせるためには有効や価格設定方法で、ライフスタイルがマッチする方にとっては、電気料金の削減にもつながるので三方良しの取り組みです。
ただし、電力市場に連動するダイナミックプライシングは、状況次第では電気料金が高騰するリスクもあります。
実際に、2021年1月には電気料金が月額10万円を超えるほど高騰しました。
理由は寒波による電気使用量の激増と、LNGの高騰によるもので、市場連動の電気料金プランを選択する場合、同様のリスクがついてまわります。
以下は、電気料金が高騰した際の詳細記事です。