太陽光発電システムを設置する前には、施工業者が自宅を訪問して下見をする現場調査が必要です。
太陽光パネルを取り付ける屋根や周辺の環境を確認することで、初期費用や、導入後の売電収入、節電効果などを事前に把握できます。
では、現場調査とは具体的にどのようなことをするのでしょうか?
現場調査ってどんなことをするの?
現場調査で、まず確認しなくてはならないのは、やはり太陽光パネルを設置する屋根の状態です。項目ごとに細かくみていきましょう。
1.屋根の素材
屋根材の種類や強度によって、設置する架台の固定方法が異なります。
和瓦やセメント瓦など、瓦に穴を開けて野地板に固定する場合や、支持瓦という金具と一体化した金属製の瓦に差替える等の工法で架台を取り付けます。
スレート屋根は加工がしやすいため、屋根材に穴を開けて、野地板と固定させます。
2.方角
屋根の向いている方角を確認し、設置可能な屋根面を判断ます。南向きが最適です。
3.屋根の勾配(太陽に対する傾斜角度)
地域によって、最適な角度は異なりますが、南に行く程角度が小さくなります。一般的には6寸勾配(約30度)が最適とされています。
4.太陽光パネルの設置可能面積
屋根の寸法を計測し、さらに屋根の向いている方角や傾斜角度から、太陽光パネルを設置して十分に発電が行われるかを検討して最終的なパネルの設置枚数を決めていきます。
5.周辺環境
周囲に背の高い建物や樹木、電柱などの影の影響がないか、また、朝日や夕日が遮られることがないかを確認します。
屋根のチェックが終わったら、次は電気配線です。屋外だけでなく屋内の調査も行い、電気の配線状況や配電盤に空きがあるか、さらにパワーコンディショナーや太陽光ブレーカーなどの設置場所を確かめていきます。
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現場調査をするメリットとは
現地調査をすることで、施工方法をはじめ、設置する架台の種類やパネルの枚数やレイアウトなどの最終確認を行います。また、屋内外において、電気配線や接続に問題がないか調査してもらうこともでき、具体的にどのような工事が行われるか事前に把握することが可能です。
さらに、現場調査をすると、業者が正確な見積書を提示してきます。これによって、初期費用と導入後の発電量、節電効果、売電収入が予測できるため、投資したコストをどれ位の期間で回収できるのかシミュレーションを立てることもできます。
図面による概算見積もりとどの程度の差が出たかを知ることもできるでしょう。
もしも、現場調査をしてもらった業者以外で、再度見積もりをとりたい時にも、調査データを役立てることができます。
業者が自宅まで来て、色々と調査するのを面倒と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やはり太陽光発電システムを設置する家や屋根の状態を確認しておくことで、発見できることも沢山あります。
導入後の予測を立てる意味でも、施工前には必ず現場調査をしてもらいましょう。
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太陽光パネルの価格相場と性能一覧は以下をご参照ください。
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