栃木県は関東北部、日本のほぼ中心にある県です。毎年休暇時期になると、那須や日光などのリゾート地には都心部から人が集まってきます。
また、観光の他には近代的な工業や農業に力を入れている地域もあります。農業においては、水質なきれいな河川の周辺では米作が行われています。
暮らすにも過ごしやすい気候で、冬の日照時間は全国でも3番目に長いといわれています。
東日本大震災以降、長い日照時間と豊富な土地、工業地帯の空きスペースに目をつけた栃木県は、とちぎサンシャインプロジェクトを立ち上げ、メガソーラーの誘致・建設に乗り出しました。県でリストアップした建設候補地は59か所。
そのうちのの22か所ではすでに実現化に向けて計画が進められています。
その他には県内の公共施設の屋根を太陽光発電の設置場所として貸し出す「屋根貸し」の計画も同時に進められています。
栃木県内は、ありとあらゆるスペースを利用しエネルギーの創出に力を注いでいます。
とちぎサンシャインプロジェクトはとちぎ環境立県戦略の大切な柱として進められていますが、その最終的な目標はエネルギーを栃木で生み出し栃木で消費するという地産地消化を実現することです。目標の達成は栃木を万が一の災害に強い県にすること、そんな考えも込められているのでしょう。
2013年の3月には県内のメガソーラー第1号となるシャープ矢板太陽光発電所が運用をスタートし、少しずつ計画が実り始めています。
計画段階のメガソーラーが次々と開設にこぎつけることができれば、茨城県は全国有数の太陽光発電推進県となります。