各メーカーにてモジュールの出力保証を行なっておりますが、
その設定値や期間は様々です。お客様からのご質問を多数頂いて
おりますので、各メーカーごとに整理してみましょう。
そもそも、太陽光発電パネルの出力保証とはどういったものなのか?
一言で言うと、太陽光発電システムの出力性能を一定期間保証し、
各メーカーの設定値よりも下回った場合、各メーカーがモジュールの
修理や交換を無償で行うサービスのことです。
太陽光発電システムを設置する上で、お客様にとって重要なことは
売電による、初期費用の回収です。
良い環境で、問題なく発電し続ければ10年ほどで回収できると言われて
います。そのためには長期間支障なく安心して運転し続けることが必須です。
そうしたお客様の不安を払拭するために各メーカー
が長期間の出力保証を提供しております。
では、出力保証の基準はいったいどういったものなのか?
基本的には、各メーカーのマニュアルに記載されている公称最大出力に、
一定の割合をかけた値が、保証の基準となります。
各メーカーの出力保証の内容をチェックしてみましょう。
【パナソニック】
公称最大出力の81%未満となった太陽電池モジュールに対して10年間
【東芝】
公称最大出力の90%未満となった太陽電池モジュールに対して10年間>
【シャープ】
公称最大出力の90%未満となった太陽電池モジュールに対して10年間
【長州産業】
公称最大出力の90%未満となった太陽電池モジュールに対して10年間
【ソーラーフロンティア】
1~10年目:公称最大出力の90%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
11~20年目:公称最大出力の80%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
【三菱】
公称最大出力の80%未満となった太陽電池モジュールに対して10年間
【カナディアンソーラー】
1年目 :公称最大出力の97%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
2~25年目:毎年0.7%ずつ減少
10年目 :公称最大出力の90.7%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
20年目 :公称最大出力の80.2%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
【サンテック】
1~12年目:公称最大出力の90%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
13~25年目:公称最大出力の80%未満となった太陽電池モジュールに対して保証
出力保証のサービスを受けるために必要な準備は?
まず、発電実績を記録しておかないと、メーカーに申請ができない。
そもそも、メーカーが提示している最大値は、あくまでもマニュアル上の最大値です。
実際の出力は、屋根の角度や方角などなど、お客様の環境によって随分と異なるのです。
なので、メーカーに申請する際には、必ず実績データというものが必要となります。
1ヶ月分の発電量をパワーコンディショナや電力モニターを使って記録する習慣を付けましょう。
エコ発電本舗では、会員サービスとして、集計メンテナンスサービスを実施しておりますので、
お客様の発電実績を管理し、シュミレーションと照合することで発電状況を長期的に
管理代行致します。